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六本木ミッドタウン傍です。

日本人もまたたいした精力と規模で自然の破壊にいそしんでいる。
日本の田には小川の小ブナも夕焼けの赤トンボもいず、草むらの恋人たちは耳もとに蜜バチの唸りを聞けないでいる。
日本の田は稲こそ生えているが、もう自然ではなくて、化学粉末ですみずみまで殺菌された屋根のない工場となってしまった。
開高健
われわれ作家仲間には、「話がうまくなると小説が下手になる」というジンクスがあります。
小説家はあまりお喋りするな、講演なんか引受けるな、という教訓ですね。ですから今日のお喋りがへたなのは日本文学のためです。
開高健
私たちは、はなはだ不具な生物で、魚の棲めないところには人間も棲めないのだという鉄則を忘れて貪りつくし、掃滅し、何十匹釣ったといって去年得意になり、今年はうなだれ、自分の不具さをちっともさとることがなかった。
開高健
だいたい出版社の人は次の作品がほしいから、甘い蜜のような言葉ばかりを注入してくださる。
ほめることがないと、句読点の打ち方がうまい(笑)とおっしゃる方もいる。
「お前の作品はだめだ」ということをそういう表現で現すわけです。
開高健
人は昨日に向うときほど今日と明日に向っては賢くなれない。
開高健


